30年にわたり、北海道盲導犬協会のボランティアとして関わってきました。
始まりはパピーウォーカー。
Timと名付けた盲導犬候補犬を、
生後3ヶ月から1歳まで育てました。
その後、Timは盲導犬となり、
大好きなユーザーとともに12年を過ごしました。
そして引退後、私たちは老犬ボランティアとして再びTimを迎え、
17歳半までを共にし最期を見届けました。
Timとの長い年月は、協会の職員である辻さんとの深いご縁も育んでくれました。
気づけば、そのお付き合いも30年になります。
その辻さんが、今年退職されると聞いたとき、胸に寂しさが走りました。
Timをこの世に取り上げ、そして旅立つ時もそばにいてくれた辻さん。
協会へ行けば、真っ先に駆け寄ってハグをしてくれるその温もりは、私にとってTimそのものでした。
その辻さんの姿が協会から消えることは、
どこかで、Timまでもが遠くへ行ってしまうような感覚を伴いました。
協会に行っても、あの迎えも、あの温もりも、もうない。
ふと、人も、物も、そして思い出さえも、
この世界は少しずつ手放しながら進んでいくものと、
静かに、深い悲しみが広がっています。

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