言葉の緊張

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世界各国の科学者でつくる国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」は、地球温暖化は “人間活動が原因” と断定した。地球の事を考えるのは、特定の誰かがとか科学者だけのレベルでは無いという事が理解される言葉だ。

“地球” って書くと壮大すぎて躊躇してしまう文字の一つだった、でもSDG’sがそれを容易くしてくれた。誰もが、この “地球” という言葉を使っていい、次世代に残す “地球” をって声に出していいんだ、嬉しくなった。”地球” を視点にして生きる事を考えて良し、って事を誰もが許されたんだ。

地球温暖化は “人間活動が原因” というテロップを見た時、長い時間の中で縛られていた言葉の緊張が一つ解けたと感じれた。言葉を選び相手に伝える仕事をしていると、伝えた言葉が、言葉の力と言われる言霊のエネルギーとなって、その人の背後でどこまでも水の波紋のように広がり、その人のエネルギーの色に染まりながら広がって行くのを見ると、言葉の威力を肌で感じる。 ”人間活動が原因” 、この言葉のエネルギーが、地球の隅々まで波紋になって広がって行くのは間違いない。『言葉は優しく正しくつかわんと、いかんやに。どこまでも届くから。』おばあちゃんが言ってたなぁ……。

毎日お風呂に入る、お湯を使って髪、体を洗う。水をお湯にするには?水が我が家に届くには?水はどうやってきれいになる?水はどこから来る?……限りなく考えてしまう。ここで自分がしてもいい事、なんだろう?魂が乗る器をきれいに、器という体が存在出来る地球の事を考える、考える事はそんなに難しいことではない。難しいのは、考えた事をどう行動にするかだな。あれ?いつもの言葉。

“地球” という壮大な視点で物事を考えていると色々な思考も生まれてくる。そして自分の足元がちっぽけに見える。自分の周りの問題でクヨクヨしていることが、ほんと申し訳ない、とひとり頭を下げたりもしてしまう。夕飯を食べている時に、アフガニスタンの空港で飛行機にしがみついて逃げ出したい多くの人の姿を見て、『ご飯食べていていいのか、私たち……同じ地球でこんな事が起こってるのに。』、と思わず箸を置いてしまった。

地球という言葉を使う緊張が無くなった、心がふわっと膨らんだ。”宇宙” というの言葉の緊張が緩む時が楽しみになった。

 

コメント

  1. 敦子 より:

    啓さんと出来たイベントで勉強したIPCC難しい言葉ばかりだろうと思っていたけれど、私の印象はシンプルでした。
    自分に出来る事は何?できることするにはどうするの?何から知ればいい?いつも教わっている無知の知、自らを知る、意識から変えること。薫子さんから教わるあらゆることは、地球環境を考えるのにも基本になる。と実感しました。

    今日会社のホームページにあげているブログ記事を書いていたのですが、テーマは自然環境について。まだ書き足りなくて保存して帰宅したのですが、ブログをみて嬉しくなりました。リンクしてる!

    言うまでもなく、イベントについても触れています。

    もう少し時間をかけて丁寧にまとめようと思います。15日にあげられるといいなーって薫子さんのブログをみて思いました。

    • kaoruko kaoruko より:

      早っ!嬉し。そっちでも書いていたのね

      先日のイベントも思わぬ方向に行ってしまったけれど、それがかえって、多くの人の目に耳に届く、良い方向に進んでるね。
      こういう事なんだよね、全て。
      会社のHP、楽しみ

  2. MIKA より:

    普段掃除をしていて、自分の周りはキレイになっていくけれど汚れたものはどんどん流れていくことに矛盾を感じていました。
    でも、感じただけで次が無かった・・。
    先生とは違う、“あれ?いつもの言葉” でした。

    • kaoruko kaoruko より:

      お互いいつも居るところで、同じ言葉に包まれていたのね❤︎

      矛盾だらけだけど、一つひとつ出来る事をやらないと!

      • ゆみこ より:

        今、自分の身の回りを片付けていて、これでもかってくらいいろいろ出てきます。我欲を改めて感じながら、市のゴミの出し方に則って出しました。正しく廃棄作業されるよう祈るばかりです。

        未来の子ども達の環境を考えると、地球に優しい方向に変えていかなければ、でも何からやるか。